こんにちは。
日本腸セラピー協会代表の加藤です。
今日は、協会が目指している「自立したセラピスト育成」について、改めてお伝えしたいと思います。
「自立」という言葉を聞くと、多くの方は
・人に頼らない
・人に甘えない
・人に助けを求めない
・すべてを自己完結できる人
そんなイメージを持たれるかもしれません。
ですが、私が育てたい「自立」とは、そういったものではありません。
「自立」とは、依存先を増やすこと
私が伝えたい「自立」とは、「依存先を増やすこと」だと考えています。
これは、熊谷晋一郎さん(東京大学先端科学技術研究センター准教授)が語られている考え方に深く共感したものです。
「自立」とは、依存しなくなることではない。依存先を増やしていくことこそが、自立である。
個人でサロンを運営していると、
「何でも一人でできなければならない」
「すべてを自分で抱えなければならない」
と思いがちです。
でも実際には、人は一人では生きていけませんし、一人で仕事を成り立たせることもできません。
お客様が来てくださらなければ、どれだけ腕の良いセラピストでも仕事は成り立ちません。
また、集客や運営にも、たくさんの人とのつながりが必要です。
もし「私は一人でここまでやってきた」と思う方がいたとしたら、それはただ、周囲の支えに気づいていないだけかもしれません。
これからの時代に必要なこと
これからの時代、AIやデジタル技術の進化により、人と人とのリアルなつながりはますます希薄になっていくかもしれません。
そんな中で、私たちが大切にしたいのは、
「小さなつながりをたくさん持つこと」
「助けを求められる相手を増やすこと」
です。
そして、技術だけに偏ることなく、
・伝える力
・寄り添う力
・お客様と向き合う姿勢
こうした総合的な力を育むことが、これからのセラピストには求められていると感じています。
完璧な人を育てたいわけではありません
協会が目指しているのは、完璧なスーパーマンを育てることではありません。
小さなつながりを大切にしながら、
不完全な自分を受け入れながら、
それでも一歩ずつ前に進んでいける。
そんな、あたたかくしなやかな「自立したセラピスト」を育てたいと考えています。
腸セラピーを通じて、自分を整え、周りとつながり、誰かの支えになれる人を増やしていきたい。
これが、私たち日本腸セラピー協会の願いです。