
こんにちは。日本腸セラピー協会代表の加藤仁基です。
13年、腸セラピー専門サロンで多くの方のお腹に触れてきました。便秘やお腹の不調で相談に来られる方に、よく共通している習慣があります。それが「毎朝ヨーグルトを食べています」というものです。
結論からお伝えすると、ヨーグルトは、すべての人の腸に合うわけではありません。腸はとても個性がある臓器で、合う・合わないが人によって大きく違います。「腸によいはず」のヨーグルトが、人によってはお腹の張りやガス、便通の乱れの原因になっていることがあるのです。
この記事では、ヨーグルトが合わない人に出やすいサインと、その理由、そして自分に合うかを見直す方法をお伝えします。
「腸にいい」は、誰にとっても“いい”とは限らない
ヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌が腸内環境にとって役立つ、という研究は多くあります。これは事実です。
ただ、それは「合っている人にとっては」の話です。腸は一人ひとり違います。同じ食べ物でも、心地よく感じる人もいれば、かえってお腹が重くなる人もいる。だからこそ、「みんなにいい」と言われているものが、自分にも合うとは限らないのです。
ヨーグルトが合っていないときに出やすいサイン
これまで多くの方のお腹に触れてきて、「ヨーグルトをやめてみたら調子がよくなった」というケースは、本当によくありました。次のような状態に心当たりはないでしょうか。
毎朝ヨーグルトを欠かさないのに、便秘が改善しない。食後にお腹が張る、ガスが溜まりやすい。なんとなくお腹が冷たく、動きが鈍い感じがする。
こうした方に「一度、1〜2週間ほどヨーグルトを控えてみませんか」とご提案すると、「お腹が軽くなった」「自然にお通じが出るようになった」と話される方が、たびたびいらっしゃいます。
なぜ、合わない人がいるのか(3つの理由)
理由は、大きく3つ考えられます。
ひとつめは、体質です。
日本人は欧米の人に比べて、乳糖(牛乳に含まれる糖)を分解する酵素が少ない方が多いといわれています。ヨーグルトは牛乳を発酵させた食品で、乳糖が残っているものも多いため、うまく分解できない体質の方は、お腹の張りやガス、ゆるくなる、といった反応が出やすいことがあります。
ふたつめは、冷えです。
ヨーグルトは冷たいまま食べることが多い食品です。腸は温かい状態でよく動くので、冷たいものが続くと動きが鈍りやすくなります。とくに冷えを感じやすい方は、知らないうちに腸を冷やしてしまっていることがあります。
みっつめは、量や中身です。
体によいからと毎日大量に食べると、かえって腸内のバランスが乱れることもあります。また市販のものには糖分や添加物が多く含まれる製品もあり、選び方によっては腸の負担になることもあります。
どうすればいい?まずは見直して、確かめる
大切なのは、ヨーグルトを「やめる・やめない」で考えることではなく、「自分に合っているかを確かめる」ことです。
おすすめは、一度1〜2週間ほど控えてみて、お腹の調子がどう変わるかを観察してみること。軽くなるようなら、今の自分には少し合っていなかったのかもしれません。変わらなければ、合っている可能性が高い。やめること自体が目的ではなく、自分の体の反応を知るための、ちょっとした実験です。
発酵食品はヨーグルトだけではありません。味噌、ぬか漬け、納豆など、温かくとれるものや、和の発酵食品もあります。ひとつに頼らず、自分のお腹が心地よいと感じるものを探していくのがおすすめです。
大切なのは、「自分の腸に合うか」
腸は、食べ物だけでなく、冷えやストレス、姿勢、運動不足など、いろいろな要素に影響を受けます。「これさえ食べればいい」というものは、本当はありません。
いちばんの腸活は、自分の腸の声に耳を傾けること。何を食べると軽くて、何を食べると重いのか。その小さな反応に気づけるようになることが、遠回りのようでいて、いちばん確かな道だと思います。
なぜお腹の状態が心や体とつながっているのかは、腸セラピーとはの記事でくわしくお伝えしています。小麦とお腹の関係が気になる方は、パスタやパンでお腹が張る原因もあわせてどうぞ。
まとめ:腸にいいと思っていた習慣を、一度見直してみる
ヨーグルトが腸にいい、というのは間違いではありません。ただ、すべての人にとってベストとは限らない。それだけのことです。
「○○がいい」と言われているものに無理に合わせるのではなく、自分の腸にとって何が心地よいかを知ること。もし今、便秘やお腹の不調に悩んでいるなら、一度ヨーグルトから離れて、体の声を聞いてみてください。
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なお、強い痛みや、長く続く便通の不調がある場合は、自己判断せず医療機関にご相談ください。
よくある質問(FAQ)
Q. ヨーグルトは腸に悪いのですか?
悪いわけではありません。合う人にとっては役立つ食品です。ただ、体質や食べ方によっては、お腹の張りやガスにつながる方もいる、ということです。
Q. ヨーグルトをやめたほうがいいですか?
やめること自体が目的ではありません。一度1〜2週間ほど控えてお腹の変化を観察し、自分に合っているかを確かめてみるのがおすすめです。
Q. ヨーグルトが合わないか、どう見分ければいいですか?
食後の張りやガス、お腹の冷え、毎朝食べているのに便秘が改善しない、などが目安になります。控えてみて軽くなるようなら、今の自分には合っていなかったのかもしれません。
Q. ヨーグルトの代わりに何をとればいいですか?
味噌やぬか漬け、納豆など、温かくとれる発酵食品もあります。ひとつに頼らず、自分のお腹が心地よいと感じるものを探してみてください。
今、あなたのお腹は、何を心地よいと感じていますか?
