
こんにちは。日本腸セラピー協会代表の加藤仁基です。
2025年10月15日放送のフジテレビ『ホンマでっか!?TV』で、「腸もみ」が取り上げられました。テーマは「ダイエットはもう卒業!太りやすい人16のダメ共通点」。
番組では、内臓の硬さと体の状態の関係についての説が紹介されていました。私も13年間お腹に触れ続けてきた立場から、「お腹のこわばりは、体の状態を映している」という視点には深く共感します。実際に、お腹がこわばっている方ほど、体が重く感じたり、疲れが抜けにくかったりする傾向を感じてきました。
ただ、ひとつだけ補足したいことがあります。番組で紹介された「腸もみ」と、私たちが行っている「腸セラピー」は、同じではありません。放送後にお問い合わせをいただいたので、ここでご説明しますね。
なお、私がお伝えしたいのは「痩せる方法」ではなく、「お腹と向き合うと、体も心も少し軽くなる」という考え方です。その前提で読んでいただけたらうれしいです。
「腸もみ」と「腸セラピー」は何が違うのか
一般に「腸もみ」と呼ばれるものは、お腹や腸を直接的に刺激して、排出を促す手技を指すことが多いです。
一方、腸セラピーは「もむ」のではなく、やさしく手を添え、呼吸に合わせてお腹の緊張をゆるめていくケアです。目的も、排出というより、自律神経のバランスにそっと働きかける心身のケアにあります。
強く押しても、腸はゆるみません。むしろ体は防御反応を起こし、筋肉や内臓がかえってこわばってしまいます。腸セラピーは、力で変えるのではなく、やわらかなタッチだからこそゆるんでいくアプローチです。
施術を受けた方からは、「お腹がやわらかくなると、呼吸まで深くなった」「眠ってしまうほど力が抜けた」という声をよくいただきます。腸セラピーが単なるお腹のマッサージではなく、脳と腸の両方にやさしく届くケアであることを、こうした声が教えてくれます。
腸もみとの違いは、腸セラピーと腸もみの違いの記事でさらにくわしくお伝えしています。
東洋医学から見た「お腹が硬くなる」理由
「最近、お腹が張りやすい」「体が重だるい」「便秘が続く」。こうした不調の背景に、お腹のこわばりが関係していることがあります。
東洋医学では、体の中をめぐるエネルギーや血液、水分のバランスが健康を支えると考えます。その流れが滞ると、内臓の働きが弱まり、お腹や体がこわばってくる。現代人の生活では、次の3つが、お腹を硬くしやすい要因と考えられています。
① ストレスによる、めぐりの滞り
仕事や人間関係のストレスが続くと、体は常に緊張した状態になります。呼吸が浅くなり、血流の巡りも停滞しやすくなる。その結果、胃の張りや肩のこり、お腹の違和感などが出やすくなります。心が張りつめると、体も一緒にこわばる。これは誰にでも起こる自然な反応です。
② 冷えによる、血流の悪化
冷たい飲み物や食事、冷房の効いた部屋で過ごすことが多いと、体の内側が冷えていきます。お腹が冷えると巡りが悪くなり、腸の動きも鈍くなる。便秘やむくみ、慢性的な疲れにつながりやすくなります。体を冷やさず温めることは、腸をいたわるいちばん身近な方法です。
③ 感情の影響による、バランスの乱れ
心の状態も、お腹の硬さに関係します。悲しみや不安、考えすぎが続くと、呼吸が浅くなり、胃腸の働きも弱くなりがちです。すると体の中の巡りが滞り、むくみや冷えが出て、お腹が重く硬く感じられることがあります。心の緊張と、お腹の緊張。私たちの体と心は、いつもつながっています。
お腹の硬さは、食べすぎや運動不足だけでなく、心の状態とも結びついています。腸セラピーでは、お腹にやさしく触れながら呼吸を深め、内側にたまった緊張を少しずつほどいていきます。
お腹がゆるむと、心まで穏やかに
お腹がやわらかくなると、巡りがよくなり、体が自然と温まってきます。それだけでなく、「安心した」「ふっと力が抜けた」と話される方が多いのも特徴です。
私のサロンでも、施術中に涙を流される方が少なくありません。体がゆるむことで、心が抑えていた感情が、静かに動き始めるのだと思います。
腸は、感情とも深くつながる場所です。だからこそ、お腹をいたわることは、心をいたわることにもつながっていきます。
なぜお腹に触れることが心に届くのか。その仕組みは、腸セラピーとはの記事でくわしくお伝えしています。
テレビで注目された「腸の力」を、日常に
『ホンマでっか!?TV』をきっかけに、腸をいたわることの大切さに気づいた方も多いと思います。放送後には、協会の卒業生のサロンにも多くのお問い合わせがあったと聞いています。
ただ、腸は繊細な場所です。自己流で強く押したり、過度に刺激したりするのはおすすめできません。まずは、やさしくお腹に手を当て、呼吸を深めることから。それだけでも、体は内側からゆるみ始めます。
日本腸セラピー協会では、未経験からでもしっかり身につく腸セラピースクールを開いています。「腸をもむ」のではなく、「腸と向き合う」。その考え方を、これからもていねいにお伝えしていきます。
腸セラピーを学んでみたい方は、腸セラピースクールのご案内をご覧ください。
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よくある質問(FAQ)
Q. 「腸もみ」と「腸セラピー」は違うのですか?
はい。腸もみが腸を直接的に刺激して排出を促す手技を指すことが多いのに対し、腸セラピーはやさしく触れて呼吸とともに緊張をゆるめる心身のケアです。強い刺激は加えません。
Q. 腸セラピーで痩せますか?
痩せることを目的にしたケアではありません。お腹のこわばりがゆるむことで、体が軽く感じられたり、巡りが整ったりすることはありますが、効果には個人差があります。
Q. 自分でお腹を押してもいいですか?
強く押すのはおすすめしません。腸は繊細なので、やさしく手を当てて呼吸を深める程度から始めてください。強い不調が続く場合は医療機関にご相談ください。
