7月の腸ケア|夏バテ・冷え・疲労感を乗り切る「動・食・休」の整え方
こんにちは、日本腸セラピー協会代表の加藤です。
梅雨明けから夏本番へと向かう7月。
暑さに体が慣れないこの時期、こんな不調を感じていませんか?
- 食欲が落ちる
- 冷たい飲み物が手放せない
- お腹が張る・下る
- なんとなく気分が沈む
これらはすべて、腸の乱れからくる「夏バテ」のサインかもしれません。
12年間の腸セラピー施術経験から言えるのは、7月こそ腸のメンテナンスが必要だということ。
今回は、腸セラピストとして7月の腸養生を「動・食・休」の3つの視点からお届けします。
なぜ7月は腸にとって過酷な季節なのか?
暑さと冷えの“ダブルパンチ”が腸を直撃
- 外は猛暑、室内は冷房
- 暑くて冷たい飲食物をとりがち
- エアコンで体が冷える
これらの要因が、腸の冷えや水分代謝の乱れを引き起こします。
さらに、汗で失われるミネラルや水分が、腸の働きに影響し、自律神経の乱れへとつながっていくのです。
今日からできる「動・食・休」の腸養生7選
1|【動】朝の“ながら運動”で腸にスイッチを入れる
- 寝起きに深呼吸+伸びをする
- 歯磨き中にかかとの上げ下げ
- 通勤時は1駅歩く
汗をうっすらかく程度の軽い運動が、腸の動きとメンタルバランスを整えてくれます。
2|【食①】冷たいものは“内臓の冷え”につながる
- ドリンクは氷なしでオーダーする
- 白湯や常温の麦茶で代謝を落とさない
- 温かい味噌汁で胃腸を整える
腸は「冷え」に弱い臓器。体内から温める食事が基本です。
3|【食②】“夏野菜”は冷やしすぎ注意。蒸していただくのがおすすめ
- トマト、なす、きゅうりなどは軽く蒸す
- 生野菜は夜より昼にとる
- 発酵食品と組み合わせると◎
腸が冷えて動かなくなると、むくみや便通の乱れにつながります。
4|【食③】7月におすすめの“腸を整える食材”一覧
7月の腸をやさしく整えてくれる食材を、目的別にご紹介します。
■ 夏のむくみ・熱感を外に出したいとき
・とうもろこし(髭も活用するとさらに◎)
・冬瓜(とうがん)
・はとむぎ
・枝豆
※汗と一緒にミネラルも流れ出やすくなる7月は、「利水+栄養補給」ができる食材が理想的です。
むくみを感じたら“塩分・水分のとりすぎ”だけでなく、代謝力を整える工夫も。
■ 腸を温め、冷房冷えを防ぎたいとき
・生姜(すりおろし、煮込みにも)
・にら(卵や豆腐と炒めても)
・味噌(冷房で冷えた体に、あたたかい味噌汁を)
・青じそ(香りが巡りを助けます)
※冷たい飲食が増える夏は、内臓冷えが起こりやすくなります。体の“芯”を温める食材で、腸を守りましょう。
■ 消化力を助けて夏バテを防ぎたいとき
・大根おろし(冷やしすぎない工夫を)
・山芋(とろろやお焼きに)
・梅干し(1日1粒。朝の白湯に)
・みょうが(香味野菜で胃腸を刺激)
※冷たい麺類ばかりでは、消化力が落ちて疲れも溜まりやすくなります。消化を助ける食材で、内臓にやさしく働きかけてみてください。
■ 腸内環境を整えたいとき(発酵の力を活かす)
・ぬか漬け(浅漬けでも◎)
・納豆(冷たいごはんにのせても)
・甘酒(ノンアルコールで、できれば温めて)
・味噌(料理に活用して摂取量を安定させましょう)
※暑い時期でも腸内環境が乱れると、疲れやすさやメンタルにも影響が出やすくなります。常備できる発酵食をうまく取り入れて、心と体を土台から整えましょう。
5|【休①】寝苦しさが腸にもストレスを与える
- 就寝1時間前はスマホを見ない
- 通気性の良い寝具を
- 夏でも湯船に浸かる
快眠は腸の再生タイム。腸セラピーでも呼吸と睡眠の質は切っても切れない関係にあります。
6|【休②】朝の目覚めに「呼吸」を取り入れる
- ベッドの中でお腹に手をあて、ゆっくり深呼吸
- 「吐く」を長く意識すると副交感神経が働きやすい
腸と横隔膜は隣り合っており、呼吸で腸の緊張が緩みます。
7|【心】“無理を手放す”と腸が整い出す
東洋医学では、腸は「手放し」の臓器とも言われます。
感情の詰まりが腸に現れることも少なくありません。
7|【環境】冷房との付き合い方が腸を守るカギ
- 冷房の風が直接当たらないように
- 薄手の腹巻やレッグウォーマーを活用
- 冷房の中で温かい飲み物をとる
快適さと引き換えに、腸を冷やしすぎてしまうケースが増えています。
まとめ:腸がゆるむと、心も夏もやわらかくなる
7月は、体の表面は熱く、内側は冷えがちな季節。
だからこそ、腸を中心にした“やさしい調整”が欠かせません。
ポイントは:
- 適度に動く(じんわり汗をかく)
- 温かく軽めの食事
- 冷えとり+睡眠の質を高める習慣
腸がふんわりゆるむと、夏の疲れも和らぎ、気持ちまで軽くなっていきます。
この7月、まずは自分の腸にやさしくふれてみてください。