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東洋医学は本当にあやしい?腸セラピーが教えてくれる「体と心のつながり」

東洋医学はあやしくない?

腸セラピーの土台にある“本当の健康観”とは

はじめに──私も、最初は東洋医学を疑っていました

こんにちは、日本腸セラピー協会 代表の加藤です。

腸セラピーに携わっている今でこそ、東洋医学の魅力や奥深さを語っていますが、正直に言うと、私自身がこの世界に入る前は、「東洋医学って、なんだかあやしくない?」と思っていました。

思い浮かぶのは「カッコントウ(葛根湯)」くらい。

なんとなく“昔ながら”のもので、「西洋医学に比べて根拠が薄い」「科学的じゃない」と思っていたのです。

ですが、腸セラピーを深く学んでいく中で、その土台となる東洋医学の考え方を知れば知るほど、「これはとても合理的で、実生活に役立つ医学だ」と確信するようになりました。

今回は、そんな東洋医学の魅力と、腸セラピーとのつながりについてご紹介したいと思います。

なぜ腸セラピーの土台に東洋医学があるのか

腸セラピーでは、「お腹の調子」だけでなく、「心の状態」や「全身の巡り」も観察していきます。

これは、東洋医学の「体を部分でなく全体で見る」考え方と深く重なります。

西洋医学が「どこが悪いか」を突き止めて対処するのに対し、東洋医学は「なぜそこが悪くなったか」を探し、「全体のバランス」を整えていこうとします。

たとえば便秘ひとつにしても、「腸の動きが鈍いから」と見るだけでなく、「ストレスで呼吸が浅くなっているのでは?」「体が冷えていない?」といった、生活全体を見直す視点を持っているのが東洋医学です。

セロトニンと小腸、そして「喜び」の感情

腸にはセロトニンという神経伝達物質がたっぷり存在しており、これは“幸せホルモン”とも呼ばれています。

セロトニンがしっかり働いていると、心は安定し、腸の動きもスムーズになります。

実は東洋医学では、はるか昔から「小腸と喜びの感情はつながっている」とされていました。

五臓六腑の考え方では、

  • 小腸は「心(しん)」という臓と関係しており
  • 「心」は「喜び」とつながっている

つまり、「喜びが不足すると、小腸も疲れてしまう」というのが東洋医学の考え方なのです。

驚くべきことに、これは現代の腸内科学が明らかにしているセロトニンの働きとも一致します。

まさに、東洋医学は何百年も前から、現代医学がようやく追いついてきた「身体と心のつながり」に注目していたといえるのです。

陰陽五行と「季節ごとの取扱説明書」

東洋医学では、「陰陽五行論」という独自の考え方があります。

この理論では、季節や五臓六腑、感情までもがすべてつながっており、「どの季節に、どの臓器をどういたわればいいか」まで明確に示されています。

たとえば、夏は「心」や「小腸」が疲れやすくなる時期。

「喜びの感情」が過剰になったり、逆に喜びを感じられない状況が続くと、不調として表れやすくなるとされます。

まるで、「自分の体の取扱説明書」のようだと思いませんか?

こうした知識があれば、気候や生活の変化に柔軟に対応できるようになります。

「なんだかこの季節、毎年調子が悪い」

そんな悩みにも、東洋医学はヒントをくれるのです。

腸セラピーは“自分の説明書”を手に入れるツール

私たちが腸セラピーで目指しているのは、「病気を治すこと」ではありません。

それよりも、「自分の体と心の声に気づく力」を育てていくことです。

薬や病院に頼らなくても、自分の状態に気づいてケアできる。

そうした自分の人生を自分で整えていける人を増やしていくことこそが、腸セラピーの使命だと考えています。

「最近、ちょっと食べすぎかも」
「この季節は、呼吸が浅くなりやすいな」
「お腹が冷たい=ちょっと疲れてるな」

こんなふうに自分の感覚を取り戻すことができたら、心強いと思いませんか?

おわりに──東洋医学と腸セラピーが教えてくれたこと

最初は「なんとなくあやしい」と思っていた東洋医学。

ですが今では、腸セラピーを通じて、「東洋医学こそ、現代人が見落としていた“本当の健康観”を教えてくれるもの」だと感じています。

体はつながっている。

心と腸も、季節と体調も、すべてが影響し合っている。

そのことに気づけたとき、私たちはようやく「本来の自分らしさ」に戻っていけるのではないでしょうか。

腸セラピーは、そのための“やさしい扉”であり、

東洋医学は、“体と心を整えるための地図”のような存在です。

ぜひこれからも、自分の体と心にやさしく寄り添ってあげてください。

そして、東洋医学の知恵を、もっと身近に感じてみてください。

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