こんにちは、日本腸セラピー協会代表の加藤です。
「腸セラピーってよく聞くけど、実際どんな効果があるの?」「なぜお腹を整えるだけで、心や肌、体調まで変わるの?」
そんな疑問をお持ちの方へ、今回は「東洋医学」と「西洋医学」の両方の視点から、腸セラピーの効果をわかりやすくご紹介します。
西洋医学から見る腸のはたらき
腸は「第二の脳」とも呼ばれ、実はとても繊細で賢い臓器です。
脳とは別に、腸だけで働く神経細胞(腸神経系)が1億以上もあり、自律神経と連携しながら心や体に深く影響しています。
また、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」は、その約90%が腸で作られていると言われています。
つまり、腸が整うことで、心が安定しやすく、眠りの質も良くなり、やる気や前向きな気持ちにもつながるのです。
さらに、現代人はストレスや座りっぱなしの生活で腸が「下がる」「硬くなる」傾向にあります。
腸セラピーでは、お腹まわりの筋肉や筋膜をやさしくほぐし、血流やリンパの流れを促すことで、内臓の位置や動きが整い、冷え・むくみ・疲れやすさにも変化が見られるようになります。
東洋医学から見る腸と全身のつながり
東洋医学では、お腹=「気(エネルギー)」のめぐりを調える大切な場所とされています。
中でも、消化吸収や血をつくる働きに関わる「脾(ひ)」や、ストレスや感情に関係する「肝(かん)」といった臓腑のバランスが乱れると、腸に不調が現れると考えられています。
また、季節の影響やストレスで「気のめぐり(=巡り)」が滞ると、お腹が張る、便秘や下痢になる、食欲が不安定になるといった症状が出やすくなります。
腸セラピーでは、手でお腹にやさしく触れることで、「気・血・水(き・けつ・すい)」のバランスを整え、自然治癒力を引き出していきます。
心と腸は深くつながっている
「緊張するとお腹が痛くなる」
「不安でお腹が張る」
そんな経験がある方も多いのではないでしょうか?
それは、腸が“感じる臓器”だからです。
腸と脳は「腸脳相関」といって、双方向につながっており、ストレスは腸に、腸の不調は心に影響を与えます。
腸セラピーでは、お腹にやさしく手を当てることで「副交感神経(リラックスのスイッチ)」が優位になり、呼吸が深まり、心も自然と落ち着いていくのです。
「触れること」で自己治癒力が目を覚ます
手でお腹にふれるという行為は、ただの施術ではなく、「手当て」でもあります。
あたたかく、やさしいタッチには、愛情ホルモンとも呼ばれる「オキシトシン」が分泌され、心と体が安心し、回復しやすい状態になります。
「誰かに大切にされる」
「自分の体を大切にできる」
そんな感覚が、腸セラピーの時間には自然と芽生えてきます。
腸を整えると、生活そのものが整ってくる
腸セラピーは施術だけではなく、姿勢・呼吸・食生活への気づきにもつながります。
腸の調子が良くなると、自然と肌の調子、便通、眠りの質、気分の波も落ち着き、生活全体が整っていく感覚を実感される方が多くいらっしゃいます。
まとめ
腸セラピーは、単なるリラクゼーションではなく、「腸から心と体を整える」ための優しいアプローチです。
西洋医学のしくみと、東洋医学のめぐりの考え方、両方から見ても、その効果はとても理にかなっていることがわかります。
- 便秘がち
- お腹が張る
- 気分が落ち込みやすい
- 寝つきが悪い
- 肌の調子がイマイチ
そんな方は、ぜひ一度、お腹から整えてみませんか?
あなたの「めぐる感覚」が、きっと日常を変えてくれるはずです。