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5月は“脾”のケアがカギ。東洋医学で読み解く、お腹と心の養生法

こんにちは。日本腸セラピー協会代表の加藤です。

春の慌ただしさが少し落ち着き、気温や気圧も安定してくる5月。

気持ちよい季節に感じられる反面、「なんだか調子が出ない」「お腹が張りやすい」「疲れが取れない」といった声が、サロンでも増えてくる時期です。

特に女性の場合、この季節は身体と心の“内側のバランス”が崩れやすく、自律神経や胃腸に影響が出やすい季節でもあります。

今回は、東洋医学の「脾(ひ)」の視点から、5月をやさしく乗り切るための4つの養生法をお届けします。

「養生って何?」と思った方は、こちらの記事でわかりやすく解説していますので、あわせてご覧くださいね。
→ 養生とは?4つの基本ケアの考え方

5月に起こりやすい体と心の不調

体の不調
・お腹が張る、ガスが溜まりやすい
・むくみやすい
・食後に胃がもたれる
・肌のくすみや湿疹
・頭や体が重だるく感じる

心の不調
・やる気が出ない
・気分が沈みやすい
・疲れているのに眠れない
・ぼんやりして集中できない
・何もしていないのにイライラする

東洋医学から見る「脾(ひ)」とお腹のつながり

東洋医学では、5月は「脾(ひ)」の働きに注意が必要な時期とされています。

「脾」は、現代で言う消化吸収の要。食べ物を「気(エネルギー)」に変える役割がありますが、湿気やストレスでその働きが弱まると、全身にだるさや消化不良、むくみがあらわれやすくなるのです。

また、脾は「思(し)」という感情と深く関係していて、「考えすぎ」や「気を遣いすぎ」など、内にこもる感情でも簡単に疲れてしまいます。

気温差のあるこの時期は、自然の「湿」と内側の「感情の湿」が重なることで、胃腸に大きな影響が出やすくなるのです。

今月のお腹の養生ポイント

食養生(お腹にやさしい食材)

この時期のおすすめは「香り」「自然な甘み」「緑黄色野菜」。

・春キャベツ、かぶ、そら豆など旬のやさしい野菜
・セロリ、しょうが、シソなど香りのよい薬味
・さつまいも、にんじんなど、自然な甘みの根菜類

湿をさばき、胃腸の動きを助ける香味野菜や、元気を補う優しい甘みのある食材を意識して取り入れてみてください。

冷たいもの・生もの・甘すぎるものは胃腸に負担となるため、この時期は控えめに。

動養生(心地よく動く)

・朝や夕方の風を感じながら、無理なく散歩を
・脚や腰を大きく動かす、ストレッチや軽い体操を
・「ちょっと面倒だな」くらいの運動から始めてOK

湿が溜まりやすい時期は、ゆるやかに体を動かして「巡らせること」が大切。ウォーキングや軽いヨガなど、自分のペースで動いていきましょう。

休養生(しっかり休む)

・湯船でふうっと深呼吸。1日の終わりにリセットを
・スマホ・PCは早めに切り上げ、睡眠の質を整える
・休日は予定を詰めすぎず、空白時間をあえて作る

“やらなきゃ”が積もると、脾が疲れやすくなります。がんばるより「ゆるめる勇気」を持ってみてください。

心養生(心とやさしく向き合う)

・「何もできていない自分」を責めずに許してあげる
・日記を書くなどして、自分の気持ちを“言葉”にする
・思い悩む時間より、ぼーっと自然を見る時間を持つ

湿度の高い5月は「悩み」や「考えごと」もこもりやすくなります。外に出す・手放す工夫で、心のめぐりも整えていきましょう。

腸セラピストからのひとこと

この時期、サロンでは「お腹のハリが取れない」「呼吸が浅い」という方が多く来られます。

施術でお腹がゆるむと「なんだか気持ちが晴れました」「よく眠れるようになった」とおっしゃる方も多く、脾のケアはやはり心にも直結していると感じます。

便秘だけでなく、やる気が出ない、心が晴れない。そんなときこそ、腸にやさしく触れて、体と心をゆるめてあげてくださいね。

まとめ:やさしく整える、5月の自分

5月は、春の疲れが表に出やすく、梅雨に向けて気圧や湿度の影響を強く受ける時期。

「なんとなく不調」も、「疲れが抜けない」も、「胃腸が重い」も、実は自然なサインかもしれません。

無理せず、自分にやさしく。

毎日の小さなセルフケアを通じて、お腹と心をふんわり整えていきましょう。

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