はじめての転職が、はじめての起業

日本腸セラピー協会
認定腸セラピスト
宮崎 美砂子
気づかないうちに“自分らしさ”を置き去りにしていた頃
「このまま定年まで働くのかな」
20年以上、ひとつの企業に勤めながら、そんなことを時折思っていました。
仕事に大きな不満があるわけでもなく、毎月安定した収入もあり、職場にも信頼できる仲間がいた。
ごく普通に、淡々と、毎日をこなしていたと思います。
でも振り返れば、それは“満足”というより“慣れ”と“諦め”でした。
特にやりたいこともなく、目立った才能もない自分にとって、「会社員として生きていく」と早いうちに決めつけていたのだと思います。
本当の自分の声に気づこうともせず、聞こうともしていなかったあの頃。
その選択が、静かに自分の可能性を閉ざしていたのかもしれません。
腸セラピーとの出会いがもたらした転機

ある時、ふと「このままで本当にいいのだろうか」と感じるようになりました。
定年後の自分を想像しても、ワクワクする未来が思い描けない。
「もっと目の前の人に喜ばれる仕事がしたい」と思うようになった頃、突然、週に一度しか出ないほどの便秘に苦しむように。
食事も運動も見直したのに改善されず、不安とストレスだけが募っていく日々。
「このままどこか悪い病気になるのでは」と、目に見えない不安に押しつぶされそうになっていたとき、出会ったのが腸セラピーでした。
施術を受けると、少しずつ身体が整い、心もふっと軽く、不思議なくらいに前向きになっていったんです。
お腹が整うと、気持ちも落ち着き、少しずつ前向きに変わっていく自分がいました。
「私もこの仕事で、人の役に立ちたい」
そう強く思ったのは、初めて自分の体と心がつながったような感覚を覚えたからです。
慎重な私が「起業」を選んだ理由

はじめは副業として腸セラピーを学び、施術を少しずつ実践しながら経験を重ねていきました。
お客様の変化や喜びの声にふれるたび、「もっと深く学びたい」「この道を本業にしたい」という想いが膨らんでいきました。
そしてついに、長年勤めた会社を退職。
「安定」を手放すことは、大きな決断でした。
でも、「このまま終わりたくない」「一度きりの人生、後悔したくない」
その気持ちの方が勝ちました。
現在はサロンを開業して2年目。
延べ1,000人以上のお腹に触れ、たくさんの方の変化を見てきました。
「便秘薬を卒業できてうれしい」
「お腹が整うと、毎日がこんなに快適なんですね」
「自分の身体に、はじめて優しくできた気がします」
そんな声をいただくたびに、「あのとき勇気を出してよかった」と心から思います。
いま、毎日が挑戦であり、充実しています。
変わりたいと願う誰かの力になりたい

これまでたくさんの方と向き合いながら、「不調があるのに、どこか他人事のようにしてしまう」「今の生活を変えるのがこわい」
そんな方が多いことを実感しています。
でも、変わりたいと願った瞬間から、人は変わる準備ができているのだと思います。
私自身がそうだったように。
腸セラピーは、ただお腹を触るだけの技術ではありません。
「自分と向き合う時間」を取り戻す、静かでたいせつな時間。
この手に技術があることで、私は初めて“自分の人生に責任を持つ”ということを実感しました。
そして今、同じように「変わりたい」と願う誰かの背中を、そっと押せる存在でありたいと思っています。
これからも、腸から始まる第2の人生を、ひとつひとつ丁寧に支えていきたいと思います。
