なぜ腸セラピーを受けると「便通が変わる」と言われるのか?
こんにちは。日本腸セラピー協会 代表の加藤です。
当協会のスクールやサロンには、「長年の便秘に悩んでいる」「薬を手放したいけど不安」といったご相談を抱える女性が多くいらっしゃいます。
腸セラピーは医療行為ではありませんが、施術後に「お腹の調子が整った」「便通のリズムが変わってきた」と感じる方が多いのも事実。
今回は、なぜ腸セラピーがそのような変化をもたらすのか
その背景を、腸の構造や自律神経、東洋医学の視点などからご紹介していきます。
腸は“押せば動く”ものではない
「便秘をなんとかしたいから、腸をグイグイ動かそう」と考える方も少なくありません。
ですが、実際にはそれが逆効果になることもあります。
腸はとても繊細で、自律神経のバランスや感情の影響を受けやすい臓器です。
強く押したり、無理に刺激を与えることで防御反応が働き、かえって動きが鈍くなってしまうのです。
腸セラピーは「腸が動きやすい環境」を整える施術
腸セラピーでは、腸そのものを無理に動かすのではなく、腸を取り巻く「環境」
呼吸、筋肉、感情、自律神経などにやさしくアプローチしていきます。
やさしくふれる
深い呼吸を誘導する
お腹まわりの緊張をほどく
こうしたアプローチにより「副交感神経(リラックスモード)」が優位になりやすい状態をつくり、腸が本来のリズムで動ける環境を整えていきます。
小腸と感情の深い関係──東洋医学の視点から
東洋医学では、小腸は五臓の「心(しん)」と深く関係し、「喜び(よろこび)」という感情とつながっていると考えられています。
喜びが不足すると、小腸がこわばる
小腸のこわばりは消化吸収の低下につながる
腸セラピーでは、こうした感情の滞りを含めて小腸の緊張を読み取り、やさしくふれることで心身のバランスを整えることを目的としています。
大腸と「手放す力」──もう一つの感情とのつながり
一方、大腸は「出す・手放す」ことを担う臓器です。
東洋医学では、大腸は五臓の「肺(はい)」とつながっており、呼吸や皮膚、そして「悲しみ」と関係するとされています。
大腸の滞りは、呼吸の浅さや感情の抑圧とつながる
過去への執着や、手放せない思考パターンが現れることも
腸セラピーでは、大腸周辺のこわばりにやさしくふれることで、身体だけでなく心の「手放し」が起きやすくなる方もいらっしゃいます。
実際、施術中に呼吸が深くなったり、自然と涙があふれてくる方も珍しくありません。
血流と腸の働き──肩こりと同じ仕組み
腸の周囲には筋肉や血管、神経が密集しています。
冷え、姿勢の悪さ、ストレスなどが続くと血流が滞り、腸の動きが悪くなることも。
肩こりのように、
血流不足
筋肉の緊張
酸素の不足
が起こり、腸が「こわばる」状態になるのです。
腸セラピーでは、やさしくふれることで血流を促進し、腸がスムーズに動けるような状態へ導きます。
実際にいただいたお声
「毎朝トイレに行きたくなるリズムができた」
「お腹の張りがなくなって、呼吸がしやすくなった」
「お通じだけでなく、気分まで整ったように感じた」
こうした変化は個人差こそあれ、心と腸、自律神経がつながっていることを物語っているように思います。
まとめ:腸が“動ける環境”を整えることが第一歩
便秘があると、「何かしなきゃ」と力を入れてしまいがちです。
けれど、本当に大切なのは、腸が「安心して動ける環境」を整えること。
腸セラピーは、薬や力ではなく、「やさしくふれて整える」セラピーです。
「なんとなく不調が続いている」
「自分の感情にフタをしてしまっている」
「病院では異常なしと言われたけど、つらい」
そんな方にこそ、腸セラピーの“やさしいアプローチ”を届けたいと思っています。