こんにちは、日本腸セラピー協会代表の加藤です。
6月になると、こんな体の変化を感じていませんか?
- 朝スッキリ起きられない
- 体がなんとなく重たい
- お腹が張る、便通が不安定
- むくみやすい
それ、実は「腸」からのサインかもしれません。
梅雨の湿気・気温差・低気圧によって、腸はとても敏感に影響を受けます。
特に6月は、腸の動きが鈍りやすく、自律神経も乱れがちになる季節です。
この記事では、そんな6月を健やかに乗り切るための「腸のための養生法」を、
動く・食べる・休むという3つの視点からお伝えしていきます。
なぜ6月に腸が乱れやすいのか?
湿気で内臓が冷え、めぐりが停滞する
梅雨時は、体内の水分がうまく排出されず「湿」がたまりやすくなります。
さらに、冷たい飲み物やサラダ・アイスなどをとりがちになり、内臓が冷えて腸の動きが鈍くなります。
腸が冷えると、消化吸収力が低下し、むくみやだるさ・不安定な便通につながるのです。
今日からできる「動・食・休」の腸養生7選
1|【動の養生】軽く汗ばむ運動で“湿”を追い出す
雨続きで動く機会が減ると、腸の動きも滞りがちになります。
そんなときこそ、軽く体を動かして“余分な湿”を発散することが大切です。
おすすめは:
- 朝のストレッチやラジオ体操
- 軽いウォーキング
- ゆるいヨガや深呼吸
ポイントは「じんわり汗をかく」こと。
無理に激しい運動をする必要はありません。
“気持ちよく動く”が6月の腸には一番です。
2|【食の養生①】“湿をさばく”食材で体を内側から整える
6月の腸ケアは「冷やさない・ため込まない」が基本です。
食べ物を少し工夫するだけでも、腸の調子は大きく変わります。
おすすめの食材:
- 小豆、はとむぎ:利尿作用があり、むくみ対策に
- とうもろこし、生姜:胃腸を温め、消化力を高める
- 発酵食品(味噌、ぬか漬け、納豆):腸内環境を整える
- 温野菜(蒸し野菜、具だくさん味噌汁):内臓を冷やさない
冷たいものや甘いもの、生の野菜ばかりに偏ると腸が弱ります。
“温かく、やさしく、軽めに”を心がけましょう。
3|【食の養生②】水分は“賢くとる”ことが大切
「毎日、水をたくさん飲まなきゃ」と思う人も多いようですが、湿気が多い季節には水分の“とりすぎ”が逆効果になることも。
のどが乾いていないのに飲みすぎると、体がむくみ、腸も重たくなってしまいます。
おすすめの飲み方:
- 常温の白湯やぬるめのお茶を、少しずつ口に含むように
- 朝一杯の白湯に梅干しを入れると胃腸がやさしく目覚めます
「たくさん飲む」ではなく、「体が喜ぶ量を上手にとる」ことが6月の養生です。
4|【休の養生①】湿気をためこまない空間づくり
腸は呼吸とつながっています。
空気のこもった部屋に長時間いると、腸の働きもどんよりしてしまいます。
室内の湿気対策:
- 晴れた日はしっかり換気
- 雨の日はエアコンのドライ機能を活用
- 炭や除湿剤で湿気を吸収
体のためにも、腸のためにも、“空気が軽い部屋”で過ごすことはとても重要です。
5|【休の養生②】布団の湿気が体調を左右する
梅雨時は布団が湿気を含みやすく、体の冷え・むくみの原因になります。
- 布団乾燥機でしっかり水分を飛ばす
- 扇風機で風を通す
- 晴れ間には短時間でも天日干しを
「なんとなく眠りが浅い」「朝から体が重い」と感じる方は、まず布団の湿気対策をしてみてください。
6|【休の養生③】深呼吸で腸をゆるめる
腸と横隔膜は隣接しており、呼吸の影響をとても受けやすい臓器です。
眠る前や朝に、お腹に手を当てて「ふ〜っ」とゆっくり深呼吸をしてみましょう。
自然と腸が動き出す感覚を味わえるはずです。
まとめ|“湿”と“冷え”に負けない、やさしい腸の整え方
6月の腸は、とても繊細です。
湿気・冷え・運動不足・飲食の乱れ──すべてが重なって不調を招きやすい時期です。
でも、ちょっとした「動く・食べる・休む」の養生を意識することで、腸は驚くほど変わってきます。
■ 6月の腸ケアまとめ
- 汗をかいて湿を発散
- 温かく軽い食事で腸をいたわる
- 部屋と布団の湿気対策をする
- 水分はとりすぎず“上手に”とる
- 呼吸で内側から緩める
あなたの腸がふんわり整えば、気分も、肌も、体も自然と軽やかになります。
じめじめの季節こそ、自分を労わる“腸の養生時間”を大切にしていきましょう。