こんにちは。日本腸セラピー協会代表の加藤仁基です。
自宅サロンを開くうえで、いちばん重要なステップのひとつが「物件選び」です。
どんなに技術や想いがあっても、場所選びを間違えると続けることが難しくなってしまいます。
私自身、この12年間で3回サロンを引っ越しました。
どの経験も簡単ではありませんでしたが、その分「どう探せばいいか」「どう交渉すればいいか」が見えてきました。
今回は、私が実際に使ったツールや、大家さんとの交渉で気をつけたポイントをお伝えします。
① 不動産アプリを活用して、効率よく探す
「良い物件はタイミング」とよく言われますが、実際その通りです。
私は毎日現地を回る時間が取れなかったので、不動産アプリの通知機能をフル活用しました。
主に使ったアプリ3つ
LIFULL HOME’S(ライフルホームズ)
「事務所利用可」「SOHO可」など細かい条件設定ができ、地域ごとの賃料相場も分かります。私は毎朝チェックしていました。
SUUMO(スーモ)
物件数が多く、複数比較がしやすいのが特徴です。特に都市部でのサロン探しには便利でした。
アットホーム
地方エリアに強く、地元密着の不動産情報が豊富。通知機能を設定しておくと、新着物件が出た瞬間にスマホに届きます。
通知設定のコツ
検索条件に「事務所利用可」「SOHO対応」を入れて保存し、通知をONにすること。
良い物件はすぐに埋まるため、見つけたら即内見予約を入れるスピード感が大切です。
② 内見時のチェックポイント
内見では、サロンとして「快適に使えるか」を冷静にチェックします。
雰囲気やインテリアだけでなく、以下の点を忘れず確認しましょう。
- 騒音・匂い:静かな環境か、換気がしやすいか。近隣の生活音も要確認。
- アクセス:駐車場や最寄駅からの距離。お客様が迷わず来られるか。
- 玄関・動線:施術スペースまでの導線がスムーズか、プライベート空間と分けられるか。
- 日当たり・湿気:特に腸セラピーやリラクゼーションでは“清潔感と心地よさ”が第一印象になります。
私は以前、見た目が素敵でも「においがこもる構造」で失敗したことがあります。
長時間過ごす空間だからこそ、五感で確かめることが本当に大事です。
③ 大家さんとの交渉:信頼を築くのが第一歩
「事務所利用可」と書かれていない物件でも、交渉次第でサロン利用を許可してもらえることがあります。
私も実際に、静かなサロン運営を約束することで、住居兼サロンとして使える物件をお借りできました。
大家さんが不安に思うこと
- 騒音や人の出入りが多いのでは?
- 他の入居者とのトラブルが起きないか?
- どんなお店なのか分からない
これらをきちんと説明し、安心してもらうことが交渉の鍵です。
伝えるべき3つのポイント
- 完全予約制・少人数対応であること
1日の来客数が限られているため、近隣に迷惑をかけないことを具体的に伝えます。 - 静かな施術内容であること
美容やリラクゼーションは騒音リスクがないことを説明します。 - 信頼を見せるための資料
ホームページを見せたり、名刺や協会資料を渡すと安心されます。
特に女性セラピストの場合、「どんな内容か分からない」という誤解を防ぐのに効果的です。
誠実なやり取りが何より大切
大家さんは、「この人なら安心して貸せる」と思えた時点で態度が変わります。
最初の挨拶や言葉づかい、清潔感のある身なりなど、第一印象も交渉の一部です。
交渉がまとまったら、契約書に“事務所利用可”の明記があるかを必ず確認しましょう。
口約束ではなく、書面に残すことが安心のポイントです。
まとめ:焦らず、誠実に探せば必ず出会える
- 不動産アプリで情報を自動収集し、チャンスを逃さない
- 内見では「音・動線・清潔感」を五感で確認する
- 大家さんには「静かで誠実な運営」を丁寧に伝える
物件選びは、自宅サロンの“土台づくり”そのものです。
焦らず、誠実に行動すれば、きっとあなたに合う場所に巡り合えます。
「この場所ならお客様を安心して迎えられる」と思える空間で、ぜひサロンをスタートさせてください。
