こんにちは。日本腸セラピー協会代表の加藤仁基です。
近年、「好きなことを仕事にしよう」という言葉をよく耳にしますよね。
響きは素敵ですが、実際には「でも現実はそんな簡単じゃないよ…」と感じる方も多いのではないでしょうか。
特に、長く会社員として働いてきた方にとって、「好きなことで生きていく」という考えは、どこか遠い世界の話に聞こえるかもしれません。
今日はそんな方に向けて、「好きなことを仕事にするためのリアルなステップ」として、週末起業という方法をお話しします。
「好きなことを仕事に」と言われてもピンとこない理由
多くの方にとって、仕事は「生活のためのもの」。
やりがいや好きだけで選べる人は少数派ですよね。
毎日の業務に追われ、「今日もなんとか乗り切った」と感じる人の方が多いと思います。
そんな中で「好きなことで生きる」と言われても、具体的にどうすればいいのか分からない、それが自然な反応です。
実際、「やりたいことが分からない」「好きなことを仕事にしたいけど方法が分からない」というご相談を、私はこれまで何度も受けてきました。
「好き」だけでは仕事は続かない
そしてもう一つ大切なのは、「好き」という気持ちは、仕事にすると変化するということです。
たとえば、趣味で楽しんでいたハンドメイドやヨガを仕事にした途端、
「お客様の反応」や「売上」を意識するようになり、純粋に楽しめなくなることもあります。
「好きだから続けられる」と思っていたのに、プレッシャーで苦しくなることもある。
これは決して珍しいことではありません。
私自身も、起業当初は「好きなことで生きる」という言葉に惹かれてスタートしましたが、実際にやってみると「仕事にすること」と「好きでいること」はまったく違うという現実に直面しました。
だからこそ、いきなり全てを賭けるのではなく、少しずつ試すことが大切なんです。
「週末起業」という現実的な選択
そこでおすすめなのが、「週末起業」。
会社を辞める前に、週末だけ自分の好きなことで小さく始めてみる方法です。
このスタイルには3つのメリットがあります。
1. 「本当に好きなことかどうか」が分かる
実際にやってみると、「思っていたより楽しい」「意外と大変」のどちらかが見えてきます。
好きなことでも“仕事として向いているか”は、やってみないと分かりません。
2. リスクを最小限に抑えられる
いきなり独立して失敗すると、生活が不安定になります。
でも週末起業なら、今の仕事を続けながら試せるので、精神的にも経済的にも安心です。
3. 自分の情熱を確認できる
もし週末にその仕事に取り組むのが楽しみでたまらないなら、それは本当に好きなことです。
逆に、時間があってもやる気が出ないなら、もう一度見直すチャンスかもしれません。
起業は「お金を稼ぐ」ことでもある
ここも大切なポイントです。
どんなに好きなことであっても、それが「仕事」になるにはお金が発生する必要があります。
「お金をいただく」=「責任を持って価値を提供する」ということ。
週末起業を通じてこの感覚を身につけることで、好きなことを“仕事レベル”に育てていくことができます。
私が週末起業をすすめる理由
私は12年前、会社員を辞めていきなり独立しました。
今思えば、あの頃の自分は「勢いだけのロケット」でした。
確かに情熱はありましたが、燃料(=仕組みや経験)が足りなかった。
その結果、何度も不安で眠れない夜を過ごしました。
だからこそ思うんです。
「いきなり会社を辞める」よりも、「少しずつ試してみる」方が、ずっと現実的で安心だと。
週末起業は、夢と生活のバランスを取りながら、自分の可能性を確かめられる最高の方法です。
まとめ:焦らず、小さく始めてみよう
- 「好きなことを仕事に」は、段階を踏めば現実にできる
- 週末起業は、情熱を試し、リスクを抑える最良の方法
- 経験を重ねながら、“本当に好きなこと”を見極めよう
- お金をいただくことで、仕事としての責任と喜びが育つ
焦らなくて大丈夫です。
いきなり飛び込む必要はありません。
まずは週末から、自分の「好き」を少しだけ動かしてみましょう。
その小さな一歩が、いつか「自分らしい働き方」へとつながっていきます。
