なぜ「腸セラピー協会」にリメディアルスクールがあるのか?
こんにちは、日本腸セラピー協会代表の加藤です。
私たちの協会は、「腸から整える」を軸に、身体と心のつながりを見つめ直すセラピーを伝えてきました。
その中で、多くの方からいただくのが次のようなご質問です。
「なぜ“腸セラピー協会”なのに、“リメディアルスクール”があるのですか?」
確かに、「腸」と「リメディアルセラピー」は一見すると分野が異なるように見えるかもしれません。
しかし実は、腸と体の構造はとても深く結びついています。この記事では、協会にリメディアルスクールが生まれた背景と、その必要性についてお伝えします。
リメディアルセラピーとは何か?
まず最初に、「リメディアルセラピーとは何か?」を明確にしておきましょう。
リメディアルセラピーは、オーストラリア発祥の“治療目的に特化した”手技療法で、筋肉や関節、姿勢などを解剖学ベースで評価し、根本的な原因にアプローチしていくセラピーです。
いわば、「一時的なリラクゼーション」にとどまらず、「身体の状態を整える」ことに特化した専門的なボディワークです。
特に慢性痛や可動域制限の改善、体のアンバランスの調整に力を発揮します。
腸と体はつながっている──原点は私自身の経験にある
実は、腸と体とのつながりを深く感じたのは、私自身の経歴が関係しています。
腸セラピストになる前、私は姿勢や身体の歪みを専門にサポートするパーソナルトレーナーとして活動していました。
根本的に人の健康を支えたい、薬に頼らずに整える術を伝えたいという思いからセラピーの道へ進み、そこで出会ったのが「腸」でした。
腸はストレスの影響を強く受ける臓器です。
施術を重ねる中で、「腸を整えることで体調や心の安定まで変わる」という実感を重ねるようになりました。
しかし、同時にこう感じるようにもなったのです。
「腸だけでは足りない」
「腸と体の関係性まで伝えていかなければ、本質的なサポートにはならない」と。
この“腸から始まり、再び体へと戻ってきた”という視点が、リメディアルセラピー導入の土台となったのです。
講師・竹村真菜との出会いがターニングポイントに
そんなとき、私たちのスクールに腸セラピーを学びに来てくれたのが、竹村真菜さんでした。
彼女は、オーストラリアで7年間にわたり8000人以上の施術を行ってきたベテランセラピスト。リメディアルセラピーを専門に、多くのクライアントの身体をサポートしてきた実績を持っています。
彼女が当協会の腸セラピースクールを受講し、腸と体のつながりに深く共感してくれたことで、「腸×リメディアル」の融合が始まりました。
竹村自身も腸セラピストの視点を得たことで、施術の幅がさらに広がったと語っています。
腸だけでなく“姿勢・筋肉・体の動き”から見直す必要性
現代人の不調の多くは、「腸の働き」だけでなく「体の使い方」「筋肉のアンバランス」「呼吸の浅さ」など、多層的な原因が絡み合っています。
腸が硬くなる原因が、実は腹圧や呼吸、姿勢の癖にあった──というケースも少なくありません。
だからこそ、腸だけにフォーカスしたアプローチでは限界があります。
リメディアルセラピーを取り入れることで、腸をサポートする「土台である体」を整え、不調の“根本”に近づけるのです。
副代表・小椎尾もリメディアルを習得し、腸と体のサポートへ
実は、当協会副代表の小椎尾も竹村からリメディアルセラピーを学びました。
現在では「腸セラピー」と「リメディアルセラピー」を融合した施術で、多くのお客様の健康を支えています。
彼女のように、腸だけでなく体の構造からアプローチできるセラピストの存在が、これからの時代にはますます必要とされていくと実感しています。
まとめ──腸から体、そして心までを整えるために
腸セラピーは、単なる「お腹のマッサージ」ではありません。
体全体とのつながりを見ながら、腸が安心できる環境をつくること。
そのためには、筋肉や姿勢、呼吸、心の状態にまでアプローチできる視点が欠かせません。
だからこそ、日本腸セラピー協会では「リメディアルスクール」を併設し、腸と体をつなぐ専門的な学びの場を提供しています。
今後も、“腸を真ん中に置きながら、多面的に健康をサポートする”
そんなセラピストを育てていきたいと思っています。