腸もみと腸セラピーは何が違う?
〜効果もアプローチも、実はまったく別物です〜
こんにちは。日本腸セラピー協会の加藤です。
最近は“腸活”という言葉がすっかり定着し、「腸もみ」や「腸セラピー」といった施術に関心を持つ方が増えています。
その中で、「腸セラピーって腸もみと何が違うんですか?」という質問をよくいただきます。
見た目は似ていても、実はこの2つは“まったく別のアプローチ”だということをご存知でしょうか?
今回はその違いを、できるだけわかりやすくお伝えしていきたいと思います。
腸もみとはどんな施術?
一般的な腸もみは、腸に直接的な刺激を与えて、腸の動きを活発にすることを目的とした施術です。
強めの圧を加えて「お腹を揉む」ことで、便通を促したり、お腹をスリムに見せるといった即効的な効果を目指すことが多いです。
「ウエストがスッキリした」
「施術のあとにすぐにお通じがあった」
そんな感想を耳にすることもあります。
一方で、刺激が強いぶん、体に合わなかったという声も少なくありません。
「次の日、逆にお腹が張ってしまった」
「施術中、痛みを感じた」
「その時はよくても、すぐに戻ってしまう」
腸はとてもデリケートな臓器。無理に動かそうとすることで、逆に緊張してしまい、思ったような変化が得られないこともあるのです。
腸セラピーは“押さない・揉まない”ケアです
私たちが行う腸セラピーは、「腸を動かす」のではなく、「腸が自然と動ける状態をつくる」ことを目的としています。
そのため、ぐいぐい押したり揉んだりすることは一切ありません。
やるのはただ、「やさしくふれる」こと。
施術中は相手の呼吸に合わせ、丁寧にお腹に触れていきます。
腸の緊張をほどき、副交感神経を優位にして、身体が本来持っている“整う力”を引き出していくのが腸セラピーの基本です。
「そんなにやさしい手技で、本当に変わるの?」と思うかもしれません。
でも実際に、便通だけでなく、気持ちが落ち着いた、眠りが深くなった、生理前の不調が軽くなったなど、全身にわたる変化を感じる方が多くいらっしゃいます。
腸もみと腸セラピーの違いを、あらためて整理すると
腸もみは、ダイレクトな刺激で腸の動きを“促す”施術です。
一方、腸セラピーは、やさしくふれることで腸のまわりの環境を“整える”施術です。
刺激の強さで言えば、腸もみは比較的しっかりとした圧をかけることが多く、腸セラピーは赤ちゃんでも受けられるほどやさしいタッチです。
また、腸もみは即効性を感じることもありますが、その効果は一時的なことが多いです。
一方で腸セラピーは、時間をかけて「体が変わっていく感覚」を味わいたい方に適しています。
そして最も大きな違いは、腸セラピーは「腸」だけでなく、自律神経・感情・睡眠といった“心と体全体のつながり”にも着目していること。
腸の声を聞くようなケアを
腸に必要なのは、強い刺激ではなく「寄り添うこと」。
便秘や不調が続くと、どうにかして早く解消したくなりますよね。
でも、だからといって無理に押し流そうとすると、腸はますます固く閉じてしまいます。
腸セラピーは、腸にふれることで「大丈夫だよ」と安心感を届けるケアです。
それが、自律神経の安定や、ホルモンバランスの調整にもつながっていきます。
「最近、体が重い」
「眠りが浅い」
「心がなんとなく落ち着かない」
そんな方こそ、一度“ふれるだけ”の腸セラピーを体験してみてください。
優しいタッチだからこそ、腸はほぐれます。