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腸とセロトニンの関係とは?東洋医学で読み解く「喜び」と小腸のつながり

目次

セロトニンと腸、そして「喜び」のつながり

〜東洋医学と現代科学が重なる場所〜

こんにちは。

日本腸セラピー協会の加藤です。

「セロトニン」「幸せホルモン」

ここ最近、テレビや雑誌でもよく耳にするようになりました。

自律神経や感情、睡眠、そして腸内環境にも深く関わるホルモンとして注目を集めています。

でも実はこの“セロトニン”という概念は、東洋医学においてはずっと前から、

「心(しん)」や「喜び(よろこび)」という感情とともに語られてきたものでもあります。

今回は、腸セラピストとして12年間お腹にふれてきた実感を交えながら、

東洋医学と現代科学の視点をつなぎ、「喜び」と「腸」の関係についてお話ししたいと思います。

「喜びすぎ」や「喜べない」ことも、小腸にあらわれる

東洋医学では、五臓の中で「心(しん)」が感情の“喜”を司るとされています。

そして、そのペアとなる臓器が「小腸」です。

「喜び」は本来、健康にとってポジティブな感情。

けれど、過剰な喜びや無理なポジティブ思考、反対に“喜びを感じられない状態”が続くと、

この「心・小腸」に負担がかかると言われています。

私たちが腸セラピーの施術をする中で実感するのも、

感情が抑えきれないほど張り詰めていたり、うまく発散できずに閉じ込めていたりする方の多くが、

みぞおち〜小腸のあたりに硬さが出ているということです。

ストレスや不安が続くと、小腸が「かたく」なる

実際に私がこれまで触れてきたお腹の中で印象的だったのは、

ストレスやうつ傾向のある方、自律神経のバランスを崩されている方の多くに共通して、

小腸に強い緊張や硬さが出ているということでした。

触れてみると、ガチガチに張っている。

呼吸も浅く、みぞおちの奥が固まったまま、うまく脱力ができていない。

けれど、その緊張が少しずつほどけ、腸がやわらぎはじめると、

「なんだか気持ちが明るくなってきた」
「深く眠れるようになった」
「朝がラクになった」

そんな変化を感じられる方も多くいらっしゃいます。

セロトニンの9割以上は、腸にある

セロトニンは、脳内で作られる物質と思われがちですが、
実はその90%以上が腸で作られているということが、近年の研究でわかってきました。

だからこそ、腸のコンディションが整っていることが、
メンタルの安定や“自分を取り戻す”ことにも直結してくるのです。

また、東洋医学の観点から見ると、
何かを「増やす」よりも「巡らせる」「滞らせない」ことが健康の基本。
これは、セロトニンに関してもまさに同じ考え方が当てはまると感じています。


腸にふれると、感情が動く

腸セラピーは、お腹にやさしくふれることで、腸だけでなく感情にも作用します。

あるとき、うつ症状で長年悩んでいた方の施術中、

小腸のかたさがふっとゆるんだ瞬間に、その方が涙を流されたことがありました。

「溜め込んでいたものが抜けた感じがする」とおっしゃっていたのがとても印象的でした。

腸は、自分自身の“内なる感覚”とつながる場所です。

だからこそ、腸をゆるめることは、心の奥にある「喜び」や「安らぎ」を取り戻す第一歩でもあるのです。

まとめ|東洋医学が教えてくれていたこと

現代科学が「セロトニン」というかたちで証明してくれている今、

私たちはようやく、東洋医学が何千年も前から伝えてきた“腸と感情のつながり”の価値に、

あらためて気づきはじめたのかもしれません。

日本腸セラピー協会では、

腸の状態だけでなく、そこに宿る感情や緊張にそっと寄り添うケアをお届けしています。

感情がうまく出せないとき、疲れやすいとき、気分が沈みやすいとき。

そんなときこそ、小腸にやさしくふれてみてください。

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