
こんにちは。
日本腸セラピー協会代表の加藤仁基です。
3月に入ると、腸セラピーの現場で増えてくる声があります。
「なんだかイライラする」
「お腹が張る」
「便秘とゆるさを繰り返す」
「眠りが浅い」
寒さが少しやわらぐ一方で、体も心もどこか不安定になるのが3月の特徴。
2月は“回復”の月でしたが、3月は“動き始める月”。
この「動き」がうまく巡らないと、腸に不調として現れます。
今回は、腸セラピーの現場で感じている春特有の変化と、東洋医学の視点から見る3月の腸ケア養生をお伝えします。
3月は「肝」が働く季節

東洋医学では、春は「肝(かん)」の季節とされます。
肝の役割は、
・気の巡りを整える
・自律神経を安定させる
・感情のバランスを保つ
冬のあいだ内側に溜めていたエネルギーが、春になると一気に外へ向かおうとします。
このとき、気の巡りがスムーズであれば問題ありません。
しかし、
・ストレスが強い
・考えすぎる
・生活リズムが乱れている
と、肝の働きが乱れ、腸のトラブルとして現れやすくなります。
3月に増える腸のサイン

腸セラピーの現場でよく見る3月のお腹は、
・張りやすい
・左右差が強い
・みぞおちが硬い
・下腹部にガスが溜まりやすい
といった特徴があります。
これは、肝の影響で「気」がうまく巡っていないサインです。
春は、気温差・環境の変化・花粉など、自律神経を揺らす要素が非常に多い季節。
その影響を最初に受けやすいのが、腸なのです。
腸が乱れやすい3つの理由

ストレスで“気”が詰まる
新年度を前に、環境の変化や期待、不安が重なります。
気の巡りが滞ると、腸はスムーズに動けません。
結果として、「張る」「ガスが溜まる」「便秘と下痢を繰り返す」といった不安定さが出やすくなります。
自律神経の揺れでリズムが崩れる
寒暖差が激しい3月は、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかないことがあります。
腸は副交感神経が優位なときに動く臓器。
緊張が続くと、動きが止まりやすくなります。
感情の揺れが胃腸を直撃する
春は、怒りや焦りが出やすい季節でもあります。
東洋医学では、怒りは「肝」に影響するとされます。
怒りやイライラが続くと、胃腸の働きが落ち込みやすくなります。
3月の腸ケア養生 5つの実践ポイント

朝に「軽く動く」
春は、止めるよりも巡らせる。
軽いストレッチや散歩で、気の流れを促します。
食事は「酸味」と「緑」を意識する
春は、少量の酸味が肝の働きを助けます。
梅干し、酢の物、柑橘類などを適度に。
青菜や旬の野菜も、気の巡りを整えます。
食べすぎない
春は消化力がまだ安定しません。
腹八分を意識し、腸に負担をかけないことが大切です。
呼吸を深くする
イライラや焦りは呼吸を浅くします。
1日数回、深くゆっくり吐く呼吸を。
それだけで腸はゆるみ始めます。
夜はしっかり休む
春は意外と体力を消耗します。
早めに休み、回復時間を確保してください。
腸セラピーの現場から見る3月

3月のお腹は、冷えているよりも「張っている」ことが多いです。
強く押すと余計に硬くなります。
やさしく触れ、呼吸とともに待つと、ふっとゆるむ瞬間があります。
腸は、気の巡りを映す鏡。
春の腸は、動きたいのに動けない状態なのです。
まとめ|3月は「巡らせる」月
2月は立て直し。
3月は巡らせる。
春の腸ケアは、止めるよりも流すことがテーマです。
無理に頑張るのではなく、軽く動き、深く呼吸し、余白を作る。
腸の巡りが整うと、気持ちも自然と前向きになります。
春は始まりの季節。
そのスタートを軽やかに迎えるために、まずは腸から整えてみてください。
